FUJI JARI 1.5 (2020) のディスクローターを交換した

納車から約1年間、完成車のまま乗っていたFUJI JARI 1.5 (2020) のディスクローターとブレーキパッドを交換したのでその記録を残す。

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2021年5月、インストールされたSM-RT86

TL;DR

  • JARI完成車のブレーキの効きの悪さはディスクローター原因説が有力
  • 交換作業は必要なツール類を揃えてマニュアル通りに作業するだけ
  • 慣らし運転を終えた交換後のブレーキの効きは良好、交換の価値有り

はじめに

納車した当時から「ディスクブレーキとは言え、機械式だしこんなものか」と思いながら乗っていた。強めに握れば音鳴りがし、ブラケットポジションでは本気で握りこまないとロックできなかった。それでも初めてのロードバイクで比較対象がないので「こんなものか」だった。

が、やくもさんのFUJI JARI 1.3 (2019) のレビューや、JARIのローターを交換している方をTwitterで見かけたのに加え、一部のシマノ製品が価格改定で5月から値上げという噂を耳にし、急遽交換を検討するに至った。*1 wheelwhirlpool.com

最初は全っ然効かなくて、装備が重いのもあるかもだけど下ハンからフルブレーキでやっと停車する感じだった。体感的な制動力はエクターで使ってるリムブレーキデュラの半分以下。それがホイール変えた際に一緒にディスクローターも交換したらブラケットからでもタイヤロックできるくらい大幅に改善されたので、諸悪の根源はたぶんこいつ↓

ディスクローターとブレーキパッドの選定

JARIのホイールはWTB ST i23、ローターの固定方式は6ボルト式で、適合するローターはシマノでは実質以下の二択だった。シマノ以外もSwissStop社製の評判を聞き調べたが、価格が高く納品も未定だったため候補から外した。

おそらくシマノ的には6ボルト式は旧規格で、最新のテクノロジーが搭載されていない点や、一般的には完成車からの交換候補筆頭と言われるホイールを交換してしまうと6ボルトのローターはお払い箱になる可能性が高い点を考慮すると、どれだけコストをかけるかは非常に悩ましい問題だった。市場価格はSM-RT86は4000円強、SM-RT66は2000円弱と倍以上で、4000円強×2の出費には頭を抱えたが、納品が早いSM-RT86を選んだ。

ブレーキパッドは完成車のブレーキシステムであるTEKTROのMD-C510と互換性のあるシマノのB01Sを選んだ。同じく互換性のあるBBBのBBS-53Tが慣らし運転が不要という点で気になったが、どこにも在庫がなかった。

交換作業

ディスクローターとパッドの交換は、マニュアル通りに作業するだけだった。 もともと持っていた出所不明のレンチを使うのも心配だったので、簡易式トルクレンチComboTorq Wrench & Bit Setを購入して使用してみたが、構造上仕方がないが柄が長いため回しにくく、やや不便だった。

慣らし運転

赤信号でのブレーキに期待して慣らしのために街中を約10km走ったが、ブレーキの効きは交換前より悪いままだった。そこで下り坂を求めてこちらで紹介されている初心者向けのサイクリングコースに向かった。

想像していた初心者向けではなかったが、目論見通りブレーキの慣らしは完了し、ついでにメンタルも整った。

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交換の効果

慣らしが完了したブレーキの効きのフィーリングはその最大値と解像度の両方が増したイメージで、ブレーキレバーの引き加減に対して正直に強弱がかかり、かつ最大ではより強力にブレーキをかけることができるようになった。少し強く握ると発生していた音鳴りもなくなった。

さいごに

ローターとパッドを同時に交換したため、ブレーキの効きの悪さの原因がどちらだったかは不明のままだが、交換によりブレーキの効きは確かに改善した。

交換作業はショップに安価な工賃で請け負ってもらうこともできるが、自分でやってみて良かった。 この交換で得た小さな自身と大きな効果は、良くも悪くも自転車ライフをより充実させてくれる予感がした。

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*1:今回導入したSM-RT86は4月に購入した時と同じ値段で販売が続いているので、値上げの対象ではなかったようだ