スノーボード自撮り考2021冬

2021ウィンターシーズンの雪山での自撮りについて書く。 結論から言うと、この記事はGoPro HERO9 Black と Max レンズモジュラーを(ほぼ)ベタ褒めする記事である。

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2021年2月、妙高杉ノ原スキー場にて

自撮りのポリシー

まず前提として、自撮りの目的が主に自分の滑りの確認用であるため、全身を映すことをポリシーにしている。 そのため、画角が狭まり全身が入らなくなるのに加えて画面の歪みや動きに特有の不自然さがある電子手振れ補正は、昨シーズンまで使っていなかった。

装備

今シーズンの自撮り装備は以下だった。

自撮り棒

自撮り棒はInsta360 ONE X用のものを継続して使っている。縮長約30cmに対して伸ばすと約120cmまで伸び、大体のアクションカメラで全身が画面に収まる動画が撮れる。今まで使った以下のカメラで、いずれも電子手振れ補正を除いた設定で全身が撮影できていた。

  • FDR-X3000
  • GoPro HERO5 Black
  • GoPro HERO7 Black

唯一の難点はウェアのポケットに入らず荷物になる点。バックパックに入れて背負うか、慣れているゲレンデなら分かる場所に埋めておき、使うときに掘り起こすといった携行方法をしていた。

カメラ

カメラはGoPro HERO9 Black + Max レンズモジュラーを今シーズンから導入し、GoPro HERO5 Blackから置き換えた。 HERO5購入時から使っているバッテリーがヘタってきていたこと、Max レンズモジュラーの水平維持機能への期待、の2点が主な動機だった。

主な設定値は以下の通り。上記の自撮り棒との組み合わせで、水平が維持できて全身が収まる。

項目
RES|FPS 2.7K|60
Lens Max SuperView
Max HyperSmooth On
Horizon Lock On

GoProとMax レンズモジュラーを組み合わせた水平維持は期待した以上の性能で、キッカーで飛んだり高速でターンをしたりと大きくGをかけない限り水平を維持できる。 丁度表題の写真は水平が維持できていない例で、背景を見ると15度ほど傾いていることがわかる。動画から切り出した写真なので顕著だが、動画で流しで見る分には不自然さは感じない。 動画で見ると本来であれば固定されているはずの自撮り棒が画面内で激しく動くので、水平維持の効果を確認できる。

追い撮り

主題からやや脱線するが、追い撮りをする時は上記のMax SuperView Lens設定のまま画角を狭めるためにレンズを通常レンズに変更して使っていた。 感度が絶望的に悪く、ほぼ使い物にならないタッチ操作を嫌っていたためだが、通常レンズモードには±45度まで水平が維持できて4Kで撮影できる設定があるので、怠惰でない人にはアプリ経由ででも通常レンズモードに設定を変更した方が良いと思う。

追い撮りで撮れる映像としては、水平の維持や微振動の抑制などの今までスキルでカバーしていた部分が不要になり、誰が撮っても大体の撮りたい方向に向けておけば最低限見れる映像が撮れるようになったという点で非常に満足度が高い。GoPro用に所持していたジンバルはもはや不要と判断して処分した。

充電器

余談になるが、HERO9導入を機に電源タップを調達した。昨シーズンまではHERO7とHERO5でバッテリーが共通だったので、デュアル バッテリー チャージャースマホ用に2口のUSB充電器を持ち歩いていたが、HERO9になりバッテリーが変わったので、3口使えるUSB電源タップを調達した。 宿にコンセントが少なかった時に備えて携行しておく電源タップが欲しかったので、小型軽量で収まりが良く、USBポートも備える旅行用の電源タップを選んだ。USBポートが単一で最大12Wなので充電速度が心配になるが、寝ている間に充電が完了できていたので困ることはなかった。

最後に

今シーズンは以前より使っているInsta360 ONE X用に勝る自撮り棒は発見できず、一方、新調したHERO9の満足度は非常に高かった。 今までは電子手振れ補正は使わないことをようにしていたが、HERO9 + Max レンズモジュラーの電子手振れ補正は特有の不自然さや画角の狭さ等の難点は一切なく、加えて水平も維持できるので申し分なかった。欲を言えば4Kで撮影できると良いが、これはHERO10までおあずけなのだろうか。

バイクパッキング装備でソロBBQに行く話

はじめてのロードバイク FUJI JARI 1.5の当初の目的通り、昨年に何回か行ったソロBBQの集大成たる最後の回でのソロBBQスタイルを紹介する。

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2020年12月、荒川岩淵関緑地バーベキュー場にて
(2021年3月現在、荒川岩淵関緑地バーベキュー場は緊急事態宣言のため閉場している)

パッキング道具と中身

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ハンドルバーバッグには細々としたカトラリーや食材、リアキャリアのバッグには調理器具等を収納している。以前はリアキャリアのバッグにドライバッグ PD350 10Lを使っていたが、容量と軽さと開閉の楽さを求めてエアジップサックに変えた。 リアキャリアにROK strapsのCommuter ストレッチストラップを使って縛りつけている。
調理用兼水分補給用にポカリスエット のペットボトルを2本使っている。まるでそれ用に作られたかのようにボトルケージにピッタリ入る。暑い時期はサーモス真空断熱ケータイマグやCAMELBAKのポディウム チル 24 OZ /.71Lを使っていたが、秋~冬は保冷が不要、走行中に飲まない等の理由からペットボトルを使うようになった。また暑くなったら戻すかもしれない。
フォークには左右それぞれTOPEAKのVersaCageを使ってチェアとテーブルをマウントしている。
チェアはチェアゼロが魅力的だったが、試座して合わなかったのでMBチェワンにした。通常のチェアワンと同じサイズだが100g以上軽い。
テーブルはチェアと高さを合わせて選んだ。荷物にはなるが、高さ30cmは快適なBBQに必須だと思う。
下に敷いているレジャーシートはダイソーで買った。サイズが丁度良い。

BBQの流れ

大まかな流れは、米を炊き、肉を焼き、最後はスイーツで〆る、全工程約2時間。結構忙しい。

炊飯

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家で浸水した米を鍋に入れ、固形燃料を使った所謂自動炊飯で炊く。
鍋はエバニューUL/ALUナベ 700。蓋は専用のUL/ALUナベ 700の蓋を単体で買うと結構値が張るので、互換性のあるチタンウルトラライトクッカー2REDのものを使っている。
ストーブはmarupeinetのDELTA STOVE。はじめはSOTOのミニ焚き火台 テトラを使っていたが、BBQグリルと兼用できるDELTA STOVEに変えた。
風防はチタンのシートに穴あけパンチで適当に穴を開けたもの。これはわざわざ作らなくても、厚手のアルミホイルでも良かったかもしれない。

コーヒー

炊飯している間に一服する。涼しくなってきてからは、身体を冷やさないように温かいコーヒーを飲むことが多かった。

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湯沸かしにはエバニューチタンアルコールストーブとEPIgasのシングルチタンマグ カバーセット500を使っている。以前はガスバーナーを使っていたが、OD缶が嵩張るのでアルコールストーブに変えた。
マグカップには同じくEPIgasのシングルチタンマグ カバーセット400を使っている。500の中に400を入れ、さらにその中にアルコールストーブと風防とナルゲンボトル60mlを入れれば、付属のメッシュバッグを使ってひとまとめに収納できる。

BBQ

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BBQグリルはDELTA STOVEをテトラストーブ化し、ダイソーで買った網を乗せ、炭はエコココロゴス・ミニラウンドストーブを使っている。片付けを楽にするために、BBQ用の厚手のアルミホイルをテーブルに敷き、グリル本体にも巻いている。当初はキャプテンスタッグカマド スマートグリル B6型 (3段調節)を使っていたが、嵩張るので変えた。

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あとはお肉を焼いて食べるだけ。ご飯はBoundless Voyageのダブルウォールライスボウルに盛る。直食いでも良いが、やはり茶碗によそって食べた方がご飯が冷めないし食べやすい。

〆のスイーツ

スイーツは肉を焼いた後の火力が弱まった炭でできる何か、をテーマに毎回違うものを試している。今まで試したのはマシュマロ、クッキー、干し芋など。

ぜんざい

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BBQグリルで餅を焼き、ぜんさいを湯銭で温める。肌寒い日は良い。

バウムクーヘン

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表面を軽く焼いたバウムクーヘンは安定の美味さ。手軽で満足度が高い。

最後に

2020年12月時点でのバイクパッキング装備とソロBBQの流れをまとめた。現在、緊急事態宣言下でBBQ場が閉場しているので進捗はないが、道具や食材にまだまだ試行錯誤の余地があるので、BBQ場が再開したらまた行きたい。
ソロBBQ、良いよ。

はじめてのロードバイク FUJI JARI 1.5

はじめてのロードバイクとしてFUJI JARI 1.5を昨年5月末に買ってしばらく経ったので、その記録を残そうと思う。
JARIはメーカー曰くアドベンチャーロード、店舗等ではグラベルロードに分類される。

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2020年9月@川越

ロードバイクを買うまでの話

在宅勤務で続いて気が狂いそうになる4月の僕「キャンプ道具を買おう」

さらに在宅勤務が続いて気が狂ってる5月の僕「良い自転車を買って旅に出よう」

はじめはロードバイクが欲しかったのではなかった。
4月、在宅勤務のため外出の機会が減り、外気に触れたい欲求を満たすためHelinoxのチェアとユニフレームの焚き火テーブルを買いベランピングを始めた。 ベランダやマンションの屋上でしばらくは細々とベランピングに勤しんでいたが、次はバーナーやクッカーなどのキャンプ道具に興味が移った。
5月、続々とキャンプ道具が増えるものの、ベランダ等のマンションの共用部は火気厳禁なので使えない。そのため、火を使える場所に移動するための移動手段としてロードバイクを検討しだした。

ロードバイク選び

グラベルロードでバイクパッキングというものが流行りらしいというのを聞き、調べた結果以下のバイクが候補になった。 アイレットの多さ、特にHelinoxのチェアをマウントするためにフォークにアイレットがあるものを選定した。

  • ライトウェイ ソノマ アドベンチャー
  • NESTO GAVEL
  • Jamis Renegade
  • FUJI JARI

最終的にアルミのフレームにカーボンフォークで重量が軽く、インナーワイヤーのFUJI JARI 1.5を選んだ。 www.fujibikes.jp

JARIの中では最後までJARI 1.3と悩んだが、今思えばもっと予算を多めに用意してJARI 1.1にしても良かったと思う。
身長175cmなので車体のサイズは52cmを選んだ。JARIはホリゾンタル寄りのフレームでカッコイイが、バイクパッキングで使われる大型サドルバックを装着するためのシートポスト長を稼げないのは盲点だった。

納車と買ったもの

注文から1週間経たずに納車の連絡を受け、必要なものを揃えて受け取りに行った。必須だったものは以下を揃えた。

ライトとリフレクターとベルは無難にキャットアイにした。
リフレクターはシートポストにつけるタイプが付属していることを知らず無駄になってしまった。後に、夜も走ることを考えTL-SLR220を追加した。
ペダルはハーフSPDペダルを選んだ。後にSPDシューズSH-XC701を購入した。
ヘルメットは暑かったので7月になってREZZA-2を購入した。寒くなった今はまたスノーボード用のものを使っている。
自走できなくなった時に備えてコンパクトリンコウバッグを携行していたが、幸いなことにトラブルなく自走して帰ってこれた。しかし、はじめてのロードバイクをぶっつけ本番で輪行できたかというと、おそらく無理だっただろう。
しばらくは部屋にひっくり返して置いていたが、あまりに場所をとるので縦置き出来るA01V Specialを6月後半に買った。

買った後の話

休日に予定をたてて遠出する以外は、主に夜間に近所を30分~1時間走っている。しばらく夏の間は夕方に走っていたが、交通量の多さや暑さもあり自然と夜間に落ち着いて今に至る。
当初の目的だった火を使える場所は、荒川岩淵関緑地バーベキュー場にお世話になっている。バイクパッキング装備で片道1時間弱走り、ソロBBQを満喫する週末を何度か過ごした。

最後に

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当初は移動手段としてしか考えていなかったが、走るのは楽しかった。Stravaによると累計1500kmほど走ったらしい。買って良かった。 JARIはいいぞ。